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ゲオチャンネル映画担当しずかの映画酒場

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2杯目『死亡遊戯』(1978年)

「黄色のトラックスーツで有名な本作、だけど出演時間は10分だけ!」

死亡遊戯

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今回ご紹介するのは、ブルース・リーの遺作『死亡遊戯』です。「あ、興味ないや」とページを閉じようとしているあなた!まぁ、待って。本作は、そんな隠れブルース・リー未経験者を救済する入門編なのです。今回は、ウニが苦手な人に向かって「それ、本当に旨いウニ食べたことないからだって!」って主張する人、くらいのウザさでご紹介していきますので読んでみてちょ。 

まず最初にお伝えしておきますが、この映画にはブルース・リーがほとんど出て来ません。エーッ!!実は、この映画の撮影途中でブルース・リーは亡くなってるんですね。享年32歳。まぁ、撮影途中で主要キャストが亡くなってしまうケースと言うのはハリウッドでも度々あって、『Dr.パルナサスの鏡 』のヒース・レジャー や、『ワイルド・スピード SKY MISSION 』のポール・ウォーカー なんかは記憶に新しいですよね。で、この『死亡遊戯』はというと、主演どころか脚本・監督もブルース・リーでして、完成形はリーの頭の中にしかなかったんですね。生前に撮影が済んでいたのは、ごく一部のアクションシーンだけ。制作はすっかり中断されてしまったんですが、 『燃えよドラゴン 』 のロバート・クローズが監督に決定したことで、撮影は再開されます。脚本も新たに、不足しているシーンをリーのそっくりさん(マジ似てない)で撮影したり、過去の出演作から使えそうなところを切り貼りして、なんとか形にしたのがこの『死亡遊戯』というわけです。

舞台は香港。大人気のアクションスターであるビリー・ロー(ブルース・リー など)は、国際的犯罪組織から狙われていました。組織のボスであるドクター・ランド(ディーン・ジャガー)は、人気タレントを狙って不当な契約を結ばせ、荒稼ぎをしている極悪人。ランドはビリーにも契約を結ばせようと脅迫を繰り返しますが、頑なに応じないビリー。苛立ったランドの手にかかり、なんとビリーは顔面を撃たれて絶命してしまいます。と、ここで大スター・ビリーの葬儀シーンがあるのですが、ここでは実際にブルース・リーが亡くなった時の葬儀の記録映像を使用しています。大勢のファンに見送られ、棺の中で横たわっているのは本物のブルース・リーです。しくしく。しかし!劇中のビリーは、実は死んでいません。ランドを欺くために嘘の葬儀を行い、油断させて復讐の機会を伺っていたのです。

ビリーは変装をして組織への反撃に出ますが、結局ランドに死んでいないことがバレます。その上、ビリーの恋人アン(コリーン・キャンプ )が人質にとられてしまうのですが、この時アンをさらっていくランドの手下たちっていうのが、トラックスーツに身を包んだバイク野郎チームなんですね。出ました、トラックスーツ。そう!実は、ブルース・リーが着ているあの黄色い服って、もともとは敵が着ているコスチュームなんですよ。ビリーは<敵のコスチュームを奪って敵陣に紛れ込む>という戦法に出ます。 『スター・ウォーズ 新たなる希望 』 で、ルークがストーム・トルーパーのふりをする時と同じ作戦ですね。ここのシーンを観ると、「着たー!」ってテンション上がりますよ。着てるのはそっくりさんですけどね。ちなみにこのシーンまでが、そっくりさんの演技と過去作のつぎはぎで成り立っています。さぁ、この後いよいよ本物のご登場です。

復讐に燃えるビリーは、組織のアジトに乗り込みます。このアジト、各階に一人ずつ超強い敵が待ち受けているというダンジョン仕様。ここでやっと、本物のご登場です!その佇まいにも、アクションにも「これぞ本物」というオーラが溢れていて、一気に画面に引きこまれます。これぞ本当に旨いウニです。考えてみたら不思議じゃないですか。ほとんどのシーンがそっくりさんで、本物は10分しか出てこないのに、どうしてこの映画がここまで愛されているのか。それはね、ブルース・リーに心酔するまでには10分もあれば十分ってことなんですよ。なんて言うと「じゃあラストだけ観ればいいのね~」と思われるかもしれませんが、それはオススメできません。本作をブルース・リー未経験者にご紹介したい理由もそこでして、そっくりさんシーンラスト10分との比較によって、ブルース・リーの魅力が最も顕著に表れている映画なのであります。
大スター・ビリーが一度は銃弾に倒れるが、実は死んでいなかった、という筋書きにはブルース・リーは不滅だ! という、製作者たちの熱い思いが感じられます。突然の訃報により悲しみに暮れていたファンの多くが、この映画によって勇気付けられたことでしょう。『死亡遊戯』、観ておいた方が良いですよ。

大スター・ビリーが一度は銃弾に倒れるが、実は死んでいなかった、という筋書きにはブルース・リーは不滅だ!という、製作者たちの熱い思いが感じられます。突然の訃報により悲しみに暮れていたファンの多くが、この映画によって勇気付けられたことでしょう。『死亡遊戯』、観ておいた方が良いですよ。

『死亡遊戯』
  • 制作年 : 1978年
  • 監督  : ロバート・クローズ
  • 出演  : ブルース・リー ギグ・ヤング ディーン・ジャガー ヒュー・オブライエン コリーン・キャンプ ロバート・ウォール カリーン・アブドゥル・ジャバール ダニー・イノサントス メル・ノヴァク

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<ライタープロフィール>
しずか
ゲオチャンネル映画担当。酒好き、こじらせアラサー女子。毎日お酒を呑み、年間300本の映画を観ては、大絶賛したり、猛烈にディスったりしています。98年に今田耕司さんがKOJI-12000名義でリリースした『DISGUSTING』というアルバムのアートワークが『死亡遊戯』愛に溢れていて、こちらも最高です。※写真参照

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