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ゲオチャンネル映画担当しずかの映画酒場 『言の葉の庭』派だけどね

ゲオチャンネル映画担当しずかの映画酒場 『言の葉の庭』派だけどね

プロフィール:しずか
ゲオチャンネル映画担当。酒好き、こじらせアラサー女子。年間300本の映画を観ては、大絶賛したり、猛烈にディスったりしています。『マダガスカル』シリーズのトム・マクグラス監督最新作『The Boss Baby(原題)』も、予告編を観た限り、ドリームワークス節全開でかなり面白そうなので、ちゃんと日本でも劇場公開されるといいなぁ~。

4杯目『ヒックとドラゴン』(2010年)

「『君の名は。』『シン・ゴジラ』がヒットした今年だからこそ評価したい、3DCGアニメーションの最高峰」

ヒックとドラゴン

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今回は、3DCGアニメーションの最高峰『ヒックとドラゴン 』です。製作は『シュレック』シリーズ や、『カンフー・パンダ』シリーズ などで有名なCGアニメ界の大御所、ドリームワークス・アニメーション。「ディズニーは子供と、大人の中にある子供心に向けて映画を作るが、ドリームワークスは大人と、子供の中にある大人心に向けて映画を作る」という創業者の言葉からも伺えるように、家族揃って楽しめる王道アニメでありながらも、時には残酷な描写やブラックジョークもホイホイ放り込んでくるのが、ドリームワークスのお家芸です。近頃は、ピクサーや『怪盗グルー』シリーズ のイルミネーション・エンターテインメントにやや押され気味のドリームワークスですが、『ヒックとドラゴン』は今こそ観直されるべき映画ですよ。

昔々ある島で、バイキングとドラゴンは敵対し、長い間戦いを続けていました。少年ヒック(ジェイ・バルチェル)は、マッチョな一族のリーダー、ストイック(ジェラルド・バトラー)の息子でありながら、村一番のドジで落ちこぼれ。いつかドラゴンを殺して、一人前のバイキングとして父親から認められることを夢見ています。ある日、ヒックは傷付いて飛べなくなったドラゴンの捕獲に成功します。が、殺すどころか、トゥースという名前を付けて手懐け、こっそりと飛行訓練をするようになります。トゥースとの関わり合いの中で、ヒックは次第にドラゴンの生態を習得していき、やがて確信します。「彼らは敵じゃない。僕らは長い間、ドラゴンのことを勘違いしていたんだ」と。ちなみに、本作の監督は『リロ&スティッチ』のディーン・デュボアとクリス・サンダースのコンビなので、そのせいかドラゴンの見た目にはスティッチ 風の愛嬌があり、時折見せるニャンコ感にはたまらないものがあります。超カワイイ。

で、なんだかんだありまして、ドラゴンは敵ではないということを、ヒックは父親のストイックに訴えます。しかし、村一番のマッチョなストイックにとって、ドラゴンは村を危険にさらす絶対的な悪なのです。「ドラゴンは村の仲間を何百と殺したんだぞ!」と息子に説きます。しかし、ヒックは「僕らだって何千と殺した!彼らは自分の身を守っているだけなんだ!」とやり返します。ここでの対立シーンは、親子でありながら、まるで宗教戦争です。原理主義と、それに対する反発。父親だってこれが正義だという信念を持っているわけだから、全然耳を貸さないんですね。親子間の確執を残したまま、このシーンを皮切りに、バイキング対ドラゴンの最終決戦が始まります。

さて、今年は『君の名は。』と『シン・ゴジラ』が大ヒットしましたよね。いきなりだな!って感じですけど、ここからが本題です。この二作品に共通している点って、<一人の作家性が突出して映画全体を引っ張っている>ってことだと思うんですよね。でも、それって<多少のリスクを背負っても作家性を尊重しよう>っていう周囲の理解と協力があったから実現できたことじゃないですか。まさしくその点において、『ヒックとドラゴン』はこの二作品に通じる部分があるなぁ、と思うのです。

ネタバレなので詳しくは明かせませんが、物語の最後でヒックはあるものを失うんですね。これがなかなかショッキングなシーンなのですが、「ここまでやるか!」という驚きと同時に<制作者の作家性が尊重されている>と強く感じるシーンなのです。だってね、『ヒックとドラゴン』はこのシーンがなくたって十分に非の打ち所がない映画なんですよ。飛行シーンでの鮮やかな映像美に始まって、少年の成長物語の中に親子間の確執を描き出し、おまけにカワイコちゃんとの淡い恋まであって、一級の娯楽映画として非常に完成度が高い。それなのに!ここまでエンターテインメントに徹しているにも関わらず、最後の最後で万人に受け入れられる確証のないシーンを放り込んで来るわけです。一本の映画には本当に大勢の人が関わっていますよね。そんな状況下でも、作家性を失わずにエンターテインメントとして完成されている、妥協のない傑作です。
『ヒックとドラゴン』、観ておいた方が良いですよ。

『ヒックとドラゴン』
  • 制作年 : 2010年
  • 監督  : ディーン・デュボア クリス・サンダース
  • 出演  : ジェラルド・バトラー アメリカ・フェレーラ ジェイ・バルチェル クレイグ・ファーガソン ジョナ・ヒル クリストファー・ミンツ=プラッセ クリステン・ウィグ T.J.ミラー キーロン・エリオット

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